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そんなとき、too bad って言えるか?

先日、「ロボットが東大に入れるか」のニュースがあり、英語の問題が出ていました。


概要を再現するとおよそ次のとおり。

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A:「お父さん、入院してるって聞いたよ」


B:「そうなんだ、それで来週手術することになってね」


A:「           」


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さあ、この流れで、Aに何と入るか、という問題で、選択肢が、


That's a relief. それはよかった


That's too bad. それは大変だ。


というのがあり、正解は That’s too bad.


である、という趣旨でした。家族はみな、「それは大変だ」のほうを選んだのですが、僕は「それはよかった」を選びました。


これ、日本語だったら、「それは大変だ」という言葉のなかに、同情とか、心配する気持ちが入ってきますが、That's too bad. というのは、たとえば「車をこすった」とか「彼女にふられた」とか、何か悪いことが起きたことに対する同情の気持ちであると思います。


「手術が決まったよ」


という事実に対し、僕なら「あ、それはよかった。うまくいくといいね」

という返しをします。


ここで That's too bad. という、ということは、「手術」を悪いこと(裏にはうまくいかないかもしれないという気持ちがる)と考えていることの表れだと思うのです。


この問題は、適正とは思えません。解釈に揺れ幅があるからです。もしこれが本当の東大の問題なら、大問題です。


容易に日本語訳をつけてしまった、この問題。


ロボットくんもまんまと引っかかってしまったようですね。