Comeは来るでGoは行くと単純な使い方ではないところが英語の面白いところ。
ニューヨークの大学に通っていた頃のクラスメートとの電話のやりとりを思い出しました。同じ言語学専攻だった中国系アメリカ人Lorryに招かれたChinese New Year Partyの当日。約束の時間をかなり過ぎた頃彼女から電話。
ローリー:どしたの?
私:もう出るところ。ケーキ屋さんに①行ってデザート買って持っていくけど、何がいい?
ローリー:何でもいいわよ。何時頃②来るのよ?
私:わかった。2時頃③行くわ。
ローリー:わかったわ。じゃあ後でね。
①はgo。②はcome. では③はCome or Go?
①は向っているのはローリーの家ではないのでわかり易いですね。②はローリーが自分の所に来るのは何時と聞いているわけですから、これも問題なし。ところが③は私が行くのだからgoを使いたくなるのですが、これは間違い。私は聞き手であるローリーの所にいくのであるから、comeを使わねばなりません。
英語ではこんな風になります。
Lorry: What’s going on?
Me: Leaving in a sec. I’m going to a bakery to get some dessert. What should I get?
Lorry: Anything’s fine. What time are you coming?
Me: OK. I’m coming around two.
Lorry: All right, see you then.
②もしここで私がI’m going around two.なんて言っていたら、ローリーはgoingってあなたいったいどこ行くの?と、思ったでしょうね。
それではここで、こんな状況を描いてみてください。同僚達と仕事帰りに近くの居酒屋へ。同僚は用意が出来ていないあなたを待っています。
同僚:もう行くわよ!
あなた:待って!今行くから!
Your coworker: We’re going!
You: Wait! I’m coming now!
あなたは待っている同僚達の所に向って行くのですからI’m coming!ですよ。come or goと迷ったら上の状況を思い出してみて。