先日、レッスンをしていたときのこと。
「先生、コーヒーくださいってなんて言うんですか?」
「“May I have a coffee?” でいいと思いますよ」
「えっ、コーヒーって数えられないんじゃないですか?」
この生徒さんの質問はとてもいい質問です。確かに一般的に、コーヒーというものの総称として使うときは数えられない名詞(U)ですが、「一杯のコーヒー」という意味で使うときは数えられる名詞(C)になるんです(ちなみにUはUncountable, CはCountableの略)。
英語を習うときは、おそらく 一杯のコーヒー=a cup of coffee と習ったはず。これは厳密にいうと、容器のカップを数えているということなので、冠詞のa はcoffeeにかかっているのではありません。つまりa cup of のあとのcoffeeは物質名詞、Uのcoffee です。
実際、ウエイターさんにコーヒーを頼むときは
“May I have a coffee?”
で十分でしょう。もちろん正確に正確を期すならばa cup of coffee ですが(笑)。
もちろん二人分頼むときはCan we have two coffees? などとなりますが。
こんな生徒さんの素朴な質問に、いつも英語の奥の深さを感じられずにはいません
(ただの理屈っぽい人なのかも)。