梅雨に入り、じめじめした日が続きますが、あれはまだ爽やかな5月の午後、
娘がプリプリしながら 小学校から帰ってきました。
「М先生ったら、抜き打ちテストやるんだよ-!
んで、テストが終わるといきなりS君が、“これ100点以下ってありえね-!”って
言うの。超うざ!」
「!」
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お気づきでしょうか。“100点以下”ということは 100点も含むはず。
「“じゃあ、あんたは最低でも101点なのネ?ネ?ネ?”って言えばよかったのに-」
と私が言うと、
「そんな大人げないこと(?)言えないよ!」
と、娘はさらにプリプリして自室にひきあげていきました。
だんだん可愛くなくなってきましたナ-。
でも美しい国 日本の小学生には “100点未満” と正しい日本語を使ってもらいた
いものです。
* さて、ではS君のセリフを英語で言うと、どうなるでしょう?
How could I get a grade less than 100?
とすれば、less than ~は、~より少ない の意味なので S君の言いたい
「おれは絶対100 点だぜ!」という意味になります。
100より多い という場合は → more than 100,above 100,over 100
100より少ない という場合は → less than 100, below 100 ,under 100
など色々な表現があります。
では、例えばビジネスで、
「10個以上買っていただくと割引になります。」と言う場合。
You can get volume discount when you buy more than 10.
と、more than を使ってしまうと、10個より多い、つまり11個以上買わなければならないという意味になりますね。
この場合、more than 9 というのが良いと思います。また、次のようにも言えます。
When you buy 10 and more, you ~
他の例も見てみましょう。
It costs 10 dollars and over.→ それは10ドル以上します。
When the total is 20 dollars or less, ~ → 合計額が20 ドル以下ですと、~
また、年齢などでも注意が必要です。“18歳以上の人”という場合は、
People aged 18 and over
People of 18 years old and older
などと正確に言う必要があります。
こういった場面は 美術館やホテルのバイキングでの年齢による割引や、人数による
団体割引などにも関係してきますので 損をしないように気をつけて下さい。
あえてシニア割引は受けないと言う方もいるかもしれませんが、しっかり申告して
receptionist に
You look much younger for your age!
と言われて、心は軽く、お財布はずっしりのhappy な一日を過ごすのもお勧めです。
さて娘の同級生のS君ですが、例のフレーズがお気に入りらしく、たとえ結果が60点でも
70点でも テスト終了直後は叫び続けるそうです。中学生になって「英語の比較表現」を習うまで 彼が気づくことはないのでしょうか?
ヨソのおばさんが注意するって、やっぱり大人げないんでしょうね?
では、see you!