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一人称、二人称、三人称

初心者のレッスンからは、学ぶべきところが多いものです。
先日もある30代の生徒さんとのレッスンで「先生、一人称、二人称、三人称ってのがわからない」とおっしゃる方がいました。これって、英語の基本の基本。ふつう、こんなときは、先生としては「それはね、私が一人称、あなたが二人称、そして彼とか彼女が三人称ですよ」と説明します。でも、これでは相手が本当には腑に落ちていないはず。だって人称とは、日本語では意識しないことなので、この説明だけでは、ただ丸暗記しろ、といっているに過ぎません。そもそも、人称とは、話し手か、聞き手か、第三者かを区別するために生まれたカテゴリ。そこで、こんな想像をするとわかりやすいのでは。
「大昔、言葉がまだ生まれたばかりのころ、人は相手に話をするも、聞いてる相手は、それが話し手自身のことか、聞いている自分のことか、それとも第三者のことを言っているのかわからなくて混乱した。そこで、自分のことを言うときは、I、相手を指すときはYOU、それ以外の人はshe、he というようになった」
こう説明すれば「なるほど、それでそういう区別があるのか!」と納得してもらえるかもしれません。
英語を母国語とする人たちは、その人称を決めた時点で、自動的に動詞を変化させることができます。すごいなあと思ったあなた。同じように「ら、る、る、るれ、れよ」とか活用できるあなたもスゴイってことを忘れずに(笑)。むしろこの日本語のほうが複雑ですから。語学とは、無意識の言語操作を意識化することなのでしょうね、きっと。